「もの恐ろしさ」と「凄さ」と「おぞましさ」
「もの恐ろしさ」
ここ数日、特に新型コロナウイルスについて大きく報道されています。ヒトに日常的に蔓延するコロナウイルスは、4種類といわれていますが、2002~2003年に世界を震撼させたSARS-CoVや、現在新たに武漢に発し、深刻度を増してきている新型コロナウイルスは、動物から感染した重症肺炎ウイルスといわれています。
SARSは、当初ハクビシンが感染源と言われましたが、今ではコウモリが発生源といわれています。今回の発生源は未だ確定できてないようです。
武漢の華南海産物市場は、今年初めに封鎖されたそうですが、海産物市場の名前に反して、動物の加工肉、ニワトリ、豚、ラクダ、キツネ、蛇、ハリネズミ、竹ネズミ、ろばなどといった動物が生きたまま食用として販売されていたようです。写真で見る限り、衛生状況に「もの恐ろしさ」を感じずにはいられません。
「凄さ」
一方、SARSの時、北京に1週間で、4千人の建設労働者と5百台の重機で小湯山医院を建てたのに倣って、今回武漢に、火神山医院を10日で建設する映像が流れてきています。中国政府のここに来ての本気度が伝わってきます。この建設のみならず、軍の医療関係者の導入、武漢市への出入り封鎖等、いったん動き始めた国の動きには、なかなか他の国では真似できないほどの「凄さ」を感じます。
「おぞましさ」
ただ、ここに至るまでの、地方政府による情報の隠蔽工作が中央政府の初動が遅れたとの声もあり、以前、縁あって中央政府、地方政府のどちらにも関わった経験から、個人的には推して知るべしの感を否めません。
皆様の記憶にもまだ生々しく残っているかと思いますが、思い出すのは、2011年7月の浙江省温州での高速鉄道の事故で、高架橋から転落した車両を事故翌日、地中に掘った大きな穴に埋め込んだこと。なんでもありの中国への「唖然」と「おぞましさ」は、今もまだ!
他人のことは言えない!! 捨てる、隠す、書き換える、何でもありの国もありますね。今年の「桜を見る会」の招待状を一から作成するのは、税金の無駄遣いですよ。早く出せばいいのに!!
手洗い、うがいの励行そしてマスク。もっと大事なのは、旅行者であふれている銀座に出かけないこと。
コロナウイルス(wikipediaより)