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健康寿命とフレイル、そして認知症との関係について(10)

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脳について~寄り道編~

このシリーズ(9)で、脳の神経について少し述べさせていただきましたら、

 

「脳の神経細胞は、脳の完成後も新生するのでしょうか?」

 

というご質問をいただきました。

ありがとうございます!

本来、この回は、脳の寿命を長くするには何を食べればよいか?という予定にしておりましたが、面白い話題なので、ちょっと寄り道します。

 

 

脳の神経細胞は脳の完成後も新生しますか!?

従来の通説では、成人脳は新しい脳神経細胞は増えることがなく死滅するだけということでした。

 

ところが1990年代後半になり、
海馬神経回路にある二つの層(錐体細胞層と歯状回の顆粒細胞層)の一つ歯状回では神経細胞が新生する

 

ことが、確認されてまいりました。

 

海馬の基本的な機能は、多くの記憶を最初に蓄える(短期記憶)ことです。

記憶している情報は時間の経過とともに海馬から大脳皮質に送られ定着して忘れない記憶(長期記憶)となります。

 

つまり記憶をたどるとき、最初は海馬から思い起こしますが、時間がたつと徐々に大脳皮質から思い起こすように変わっているのです。その移行期間は、半年から1年ほどと言われています。ちなみにマウスでは1か月程度、脳のパワーの差でしょうか。

 

なぜ海馬から大脳皮質に移行するのか、
すべての記憶が移行しているのか、
移行するトリガー(引き金)は何なのか、

等々、まだまだわからないことが沢山あります。

 

一つだけ明確になことがあります。

新しい記憶を獲得する海馬でのみ神経新生することです。

この辺に、大脳皮質の神経細胞は再生しないが、新しい記憶の獲得する海馬だけが、神経細胞が生産し続けられる理由がありそうですね。

 

例えていうならこんな感じ。

 

昨日初めて出会った素敵な人の記憶は玄関(海馬)に置き、
半年前からお付き合い中の恋人との記憶は渡り廊下(海馬から大脳皮質に移行中)を通り、
そして昔のほろ苦いあの人の記憶は、奥の書斎(大脳皮質)にしっかりとしまってあるのです。

 

新しい人(記憶)を迎える玄関(海馬)は絶えず、新鮮な花(細胞)でリフレッシュします。

3者が脳内で鉢合わせしないようにコントロール!うまく引き出しながら会話ができる能力・機構?といったところでしょうか?
いやはや素晴らしいですね!!(うまく伝わっているでしょうか 汗;)

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