厳しい残暑の中に、突然のゲリラ豪雨、台風と、慌ただしく夏が過ぎていきますが、皆さまお元気にお過ごしでしょうか?
蚊取り線香の香りの中、夕涼みをしながら花火を楽しんでいた昭和の夏が、ここ東京ではほとんど見られなくなったようです。
お盆の帰省でお墓参りされた方も多くいらっしゃると思いますが、ご両親や、ご祖父母と久しぶりにお喋りされたことでしょう。帰省から戻られても、ラインなどの通信手段を使ってコミュニケーションをぜひ続けてください。
お盆休みに、仕事の資料を片付けていたのですが、その中に厚生労働省が今年5月に公表した資料が出てきました。簡単に述べますと、2040年(16年後)には、65歳以上の高齢者のうち認知症および認知症前段階の経度認知障害(MCI)者の数は584万人となり、およそ3人に1人が、認知機能にかかわる症状があることになるということです。その資料を5月に読んだ時には、深く考えなかったのですが、よく考えてみると、16年後に65歳になる方は、現在49歳で、今49歳以上の方は16年後の2040年には全員65歳以上になり、その時には、65歳以上の3人に1人は、認知機能に係る症状を持つことになると推測されているのです。今49歳の人が高齢者に仲間入りする2040年以降、日本はどうなるのか。厚労省は、その後も比率は少しずつ高くなると推測しています。
古代から、人が長寿を目指した結果がこのようなものであるとはとても悲しいことです。治癒できない病はまだまだ数多いのですが、多くの場合、人間の尊厳を失っていく認知機能にかかわる症状・病を予防や完全治癒できるように、人間の叡知に期待したいところです。今年1月には認知症に関する初めての法律「認知症基本法」が施行され、国は、認知症の人が尊厳を保ちながら暮らせる共生社会の実現を掲げていますが、そろそろ発表される予定の必要な目標、達成時期などの基本計画がどのようなものになるのでしょうか。
このブログを書いているタイミングでは、自民党総裁選に誰が名乗りを上げるのか、だれになるのかという話題だけで、ついこの前まで大問題になっていた「政治と金」、「旧統一教会」などについては、すでに解決済みなのでしょうか。次の総選挙では、老若男女、認知機能はもとより思考能力、洞察力をフル活動して投票に臨まなければならないようです。
残暑の厳しさが続きそうです。くれぐれも、ご自愛ください。ではまた。(naka)