オーラルケアは、大事な認知症対策です。

2008年ニューヨーク州立大学Kamer博士が提唱した「歯周病はアルツハイマー型認知症の増悪因子である」という仮説に始まって、歯周病と認知症、特にアルツハイマー型認知症との関係に関する研究に多くのスポットライトがあてられています。それらの研究の詳細は省略しますが、歯周病の症状の重さと、認知機能低下が正相関していることも報告されています。
二人に一人は口内にジンジバリス菌(Pg菌)(ヒトの歯周病の歯茎および歯周病原因菌)が検出されました。(L8020協議会による調査)
Pg菌は、ピロリ菌と同じように、免疫系に変化を起こすため、後述のようなアルツハイマー型認知症、パーキンソン病、すい臓がん等の原因になると考えられています。
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歯周病による病気のリスク
歯周病によって病気のリスクが高くなる可能性をまとめておきましょう。
歯周病になると、Pg菌が血管や消化管を通じて全身に運ばれます。そして、次の病気との相関関係が明らかになっています。
脳卒中、認知症、動脈硬化、誤嚥性肺炎、狭心症、慢性腎臓病、糖尿病、大腸がん、すい臓がん、関節リウマチ、早産、骨粗しょう症等…
ちょっと見ると、全ての病気になりそうな気がしますね。
ここでは認知症(アルツハイマー型認知症)にフォーカスしましょう。
Pg菌をマウスへ投与を継続すると、脳内にアミロイドベータが増加し、認知機能の低下がみられます。Pg菌は、もともと口内に存在するものですが、歯茎の炎症によって血管で全身に運ばれます。その後、肝臓でアミロイドベータが産生され、脳に蓄積されることになります。歯周病菌を投与されたマウスは、正常マウスと比べて約10倍のアミロイドベータが蓄積されます。
長い時間をかけて脳に蓄積されたアミロイドベータが、アルツハイマー型認知症の発症をもたらします。
毎日の丁寧な歯磨き、そして年に3、4回は、歯科医院で検診とクリーニングを行っていただくことが、あなたの口内から歯周病菌を追い出す最適な方法です。いつからでも間に合います。
歯と口内環境に気配りを!!
(naka)
