何事にも善い面と悪い面があるのだけど!
コレステロールの基準値は、血糖値、中性脂肪、尿酸値やγ―GTPなどと一緒に、健康診断などで、皆様にはなじみの深い数値だと思います。そして、善玉と悪玉があるのも良くご存知でしょう。おさらいしましょう。
コレステロールの役割
コレステロールは、ヒトの体に存在する脂質の一つで、その働きは、細胞膜、胆汁酸、男性・女性ホルモンや、ビタミンDの原料になる大事なものです。注意すべきは、同じ脂質の仲間の中性脂肪とは異なり、運動や、エネルギーを使うことによって減らすことはできません。
善玉と悪玉
動脈硬化に深く関わるコレステロールの主なものとして、LDLコレステロールとHDLコレステロールがあります。一言でいうと、LDLコレステロールは肝臓で合成されたコレステロールを全身に運び、HDLコレステロールは、余剰のコレステロールを肝臓に回収する役目を持っています。すなわち、「運搬役」と「回収役」です。
コレステロールの基準値(単位:mg/dl)
血液中のコレステロールの基準値は、困ったことではありますが、健診機関によって結構幅があります。
HDLコレステロール | 異常 | 要注意 | 基準範囲 |
34以下 | 35~39 | 40以上 |
LDLコレステロール | 異常 | 基準範囲 | 要注意 | 異常 |
59以下 | 60~119 | 120~179 | 180以上 |
これに対して日本人間ドック学会が2014年に公表している基準を、次の表で示します。
HDLコレステロール | 異常 | 要注意 | 基準範囲 | 異常 |
29以下 | 30~39 | 40~119 | 120以上 |
LDLコレステロール | 異常 | 要注意 | 基準範囲 |
男性 | 72~178 | ||
女性(30~44歳) | 61~152 | ||
女性(45~64歳) | 73~183 | ||
女性(65~80歳) | 84~190 |
これらの基準に加え、適正なバランスが大事だという考え方で「LH比」にも配慮が必要です。
「LH比」はLDLコレステロールをHDLコレステロールで割って算出します。
1.5以下であれば、正常
2.0以上になると動脈硬化が疑われます。
LDLコレステロールを下げ、HDLコレステロールをあげるには?
様々な文献を調べてみましたが、LDL増加の原因で、共通しているのは、
喫煙
アルコールの取り過ぎ
バターやラード等飽和脂肪酸
コレステロールが多い動物性食品
マーガリン
スナック菓子などのトランス脂肪酸が多い食品
そして、加齢、運動不足です。
一方、HDLコレステロールを増やすには、食物繊維が豊富な食品(これは、前にも述べています。)で、
野菜、海藻、キノコ、納豆、豆類、カテキンが入っているお茶、クエン酸(酢)、そして魚、特に青魚ということです。
皆が好きなお肉も油が少ないところ、サーロインよりはランプ、ランプよりはヒレを。動物性たんぱく質は、血管の内幕の結合および動脈壁を強くする効果があり、食生活に欠かせません。
私も最後に少しだけ救われた?!!
いよいよというか、やっとというか、次回から要介護の原因のトップ、認知症に入れるかな?何か漏れているような気がする、、、、、、。