生涯医療費っていくらぐらい?!
新年第2弾目のブログは、頭が痛い話題を。
昨日1月14日の日本経済新聞朝刊1面に「高齢医療、膨らむ単価」の見出しで、
「後期高齢者医療制度を導入した2008年度から17年度までに、全国1741の市区町村の内半数の自治体で1人当たりの医療費が10%以上増加」
と伝えております。また、厚労省の17年度のデータでは、
75歳以上の1人当たり医療費は、約92万2千円、
それに対し、75歳未満の1人あたり21万7千円と比べれば、約4.25倍にもなっています。
1人当たりの医療費は、受診者数、受診回数、入院の長期化、高額な薬や治療によって高くなるものだと、日経の記事は伝えております。
日経記事の狙いの一つは、地域格差、地方自治体格差が大きく、都道府県庁が様々な角度から地域差を縮める取り組みが必要ということかと思われますが、同時に「社会的入院」が、大きな影響を与えており、病床が多い地域ほど、1人あたり医療費が高額になっているとの指摘がなされています。
2017年度の総医療費43兆1千億円
国民1人の生涯医療費約2千7百万円。その内、75歳以上で、約1千万円と聞くと、
団塊の世代全員が後期高齢者に突入する2022年からどうなるのか、心配を通り越して、慢性頭痛になりそうですね。
病的な医療制度、医療保険制度の特効薬はいずこに!
健やかに健康寿命を延ばしましょう。
注)社会的入院
入院は本来症状が継続的な看護や医学的管理を必要とする患者を、医療機関に留め置く医学的な観点からの措置である。それに対し、入院の必要性が無いにもかかわらず、患者やその家族の生活上の都合により、事実上の介護の代替策としての入院を「社会的入院」という。