久しぶりに友人と長電話
先日久しぶりの友人との長電話を楽しみました。私が中高年の認知機能を維持するサプリメントを販売しているということで、和田秀樹氏がお書きになった「ぼけの壁」の話になりました。和田氏はここのところ、ベストセラー作家と思われるほど著作が売れに売れている高齢者専門の精神科医でいらっしゃいます。私も仕事柄、「バカとは何か」「感情バカ」など、和田氏の書作にほぼ目を通しているので、会話がはずみました。
「脳の健康寿命を延ばす20の動詞」
会話の中で友人と共感したのが、最終章にある「脳の健康寿命を延ばす20の動詞」でした。
20というと、覚えるには少し多いのですが、ヒトが元気を保つ方法としては、見事にまとめられています。さすがに6千人以上の高齢者を診断し、そのご家族とも接してこられた経験からの貴重なアドバイスだと思います。歌ったり、絵をかいたり、人任せにせずに自分で注文したり、料理したり、と多岐に亘っています。このうちの「恋愛する」のところで、一緒に議論して大笑いしました。(ちなみにこの「議論する」「笑う」も20の動詞の一つとしてあげられています。)
「脳の健康寿命を延ばす20の動詞(恋愛する)」
恋愛するの項には次のように書かれています。
「人を好きになると、ボケている暇はない。家庭を壊すほどに暴走しなければいい。
」
この動詞が、適当かどうか話し合い(議論)ました。友人と私はお互い、後期高齢者一歩手前です。なかなかそうもいきません。また、お互い療養中のパートナーがおります。そして結論としてはパートナーを大事に、できるだけ長く一緒に歩いていくということが、我々にとって恋愛することじゃない!と、いういたって平凡で幸せな合意が結ばれました。
「脳の健康寿命を延ばす20の動詞(遊ぶ)」
動詞のひとつに「遊ぶ」ことを続けることの大事さが最初に述べられています。その中で94歳まで様々な分野で活躍したバーナードショー[i] の名言が引用されています。
「年を取ったから、遊ばなくなるのではなく、遊ばなくなるから、年をとるのだ。」
けだし名言。私も大好きな言葉です。遊べなくなるまで遊ぶ精神こそ、脳の健康寿命を延ばす秘訣ではないでしょうか。
まとめ
ご興味があれば、是非「「ぼけの壁」をお読みください。認知症、老人性うつにならない知恵、一方、患者との向き合い方・より添い方について、とても示唆に富んだ、役に立つ本だと思います。
健康寿命を延ばすためには、心と身体のケアが欠かせません。心身の鍛え方、ありかたのヒントについて、これからもお伝えしていこうと思っています。(naka)
[i] ジョージ・バーナード・ショー(1856~1950):アイルランド出身の文学者、劇作家、教育者。1925年ノーベル文学賞受賞、ミュージカル、映画「マイ・フェア・レディ」の原作「ピグマリオン」で、アカデミー賞脚本賞を受賞