認知症関連 栄養成分

1-(2)オリーブオイル

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「食」を考えるうえで、前提として考えておきたいことがあります。

 

色々な立場から異なった見方ができる。
一概にこれがよい。これが悪いと決めることはできない。

 

「食」について述べることには、ある限界を感じながら申し上げることになると思っています。例えばある人が食べて、体内に栄養を摂りいれて初めて評価されます。その方の、日々の生活習慣や、栄養状態など食物に起因しない要素によってもそれは異なってまいります。

また、「食」は、世界の中でそれぞれ異なった地域や文化を背景として作られています。「食」を考えるときには、そのことを十分に頭において考えなければならないことだと思います。

私自身は、事実を客観的に述べるように努力いたします。読者の皆様は、ご自分の健康状態、食生活などを極力見つめながら読んでいただけたら嬉しく思います。

さて前置きが長くなりました。

今回は、オリーブオイルについてお話をしたいと思います。

 

オリーブオイルが健康にいいと言われ始めてずいぶん経ちます。それにもかかわらず、知らないことが沢山あります。例えば、オリーブオイルは、オメガ3系脂肪酸の亜麻仁油や荏胡麻油とともにサラダのドレッシングとしてよく使われますが、揚げ物にも使用できるのはなぜでしょう?

オリーブオイルはオメガ9系脂肪酸で、火にかけて煙が出始める発煙点が210度です。非常に酸化しにくい特徴があり、あぶらが長持ちします。

健康に大事~な油なので少し余計に学びましたので、皆様にもお伝えします。

 

オリーブオイルの分類・等級

大別して3つのオリーブオイルと8つのカテゴリー

酸度が低いものから、順番に等級が下がります。(精製したものを除く)

かなり、教科書的になりますが、是非下述の基準に目を通していただきたいので、我慢の程お願いです。

そしてどれを買うか?

エキストラバージンオリーブオイルを使っていただきたいのが山々ですが・・・。最高峰はギリシャです。しかしそれらは少々値が張りますので、個人的に絶対おすすめは、(言っていいのか悩みますが全く利害関係がないので言いましょう。)品質も酸度0.7%、コスパともにバッチリ。「ガルシア エキストラバージンオリーブオイル1000ml ペット」880円です。味は、ピクアル種、オヒブランカ種、コルニカブラ種を中心にブレンドされているのでまろやかな平均的な味です。また、ギリシャ産で言えば、私はカラマオリミルストーンが好きですが、結構お高い。会社も自信があるので、オレイン酸を77%含みトランス脂肪酸は0.02%と言っています。

もっと知りたい方は、ネットに死ぬほどございますので、好みを探してくださいね。ほんとに沢山あって、ワインほど悩みます。

但し、偽物といわれる商品(日本では、極端に言うと、そうでなくてもエキストラバージンオリーブオイルと名前を付けて販売することができます。)もあるので、十分に注意して購入してください。これは、名前の知られたスーパーで売っているからとか、よく使うネットショップだとかいうのは、関係ありませんので要注意。

分類 品質 酸度 特徴
バージンオリーブオイル(オリーブの果実をそのまま絞った製品) エキストラバージンオリーブオイル 0.8%以下 官能検査により完全な食味を有しているとされたもの
ファインバージンオリーブオイル 2%以下 官能検査により若干風味が損なわれているとされたもの
オーディナリーバージンオリーブオイル 3.3%以下 官能検査により複数の欠点があったとされるもの
ランパンテバージンオリーブオイル※1 3.3%以下 官能検査により多くの欠点が確認されたもの
精製オリーブオイル

ランパンテ又は搾りかすの抽出オイルを精製した製品、非食用

リファインドオリーブオイル 0.3%以下 ランパンテを精製したもの
リファインドオリーブポマースオイル※2 0.3%以下 バージンオイルの搾りかすから化学的に溶剤抽出したもの
オリーブオイル(ピュアオリーブオイル)精製オイルにバージンオリーブオイルをブレンドした製品 オリーブオイル 1%以下 精製オリーブオイルとバージンオイルのブレンドしたもの
オリーブポマースオイル 1%以下 オリーブポマースオイルとバージンオイルのブレンドしたもの

(国際オリーブ協会(IOC)が定める国際基準による)

※1:ランパンテの語源は灯油用という意味で、食用にできないので、精製してバージンオリーブオイルとブレンドして精製オリーブオイルや工業用の原料にする。

※2:ポマース(Pomace)ブドウやオリーブは、搾りかすのことです。国際オリーブ協会(IOC)では、「溶剤または再エステル化工程を用いて得られた油脂は除外して、果実から圧搾して得られる油脂を「オリーブオイル」としているのでIOC基準に準拠した基準を持つ国では、「オリーブポマースオイル」が「オリーブオイル」として販売されない。日本ではJAS法の品質表示基準※3に「オリーブの果肉から採取した油であって、食用に適するよう処理したもの」を一括して「食用オリーブ油」と定義されているためその他の基準を満たしている限りは、オリーブポマースオイルは、「食用オリーブ油」として一般に流通している。

※3:食用オリーブ油の規格(平成28年2月24日農林水産省告示第489号第13条参照)

 

今回もいつものように、オリーブオイルの何がいいのか、どのような成分が含まれているのか等に入る前に、OBゾーン近辺でさまよって申し訳ございません。

次回は、きっと!

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