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健康寿命とフレイル、そして認知症との関係について(12)

投稿日:2020年11月17日 更新日:

脂肪酸って何?

ここまで書いてきて、少しお話したくなった話題が出てきました。

不飽和脂肪酸」ってきいたことありますか?

きいたことはあっても何っていわれると・・・???

 

脂肪酸は、脂質を構成するもので次の4つに大別されます。

飽和脂肪酸
一価不飽和脂肪酸
多価不飽和脂肪酸
トランス脂肪酸

 

脂肪および脂肪酸は体の中で次のような働きをします。

 

・活動するためのエネルギーの源
・細胞の膜、核膜、人体のホルモンの構成要素
・皮下脂肪による臓器の保護、外部からの刺激の保護・緩和
・脂溶性ビタミンの吸収を促進(ビタミンA,D,E.K)

 

① 飽和脂肪酸

体内合成できる脂肪酸
エネルギー生成に効果的であり、コレステロール値を上げる作用があります。
酸化されにくいので体に「脂肪」として蓄積しやすい。

常温では固体のものが多いです。過剰摂取しやすく、くれぐれも注意

代表的脂肪酸:ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸
多く含む油脂原料:パームオイル、ココナッツオイル、ラード、バター
食品:乳製品(牛乳、バター)、肉類、卵(卵黄)、チョコレート等

 

② 一価不飽和脂肪酸(オメガ9系(9-n))

体内合成できる脂肪酸
不飽和脂肪酸の中でもっとも酸化されにくいので
悪玉コレステロール濃度低下作用があり、老化防止生活習慣病に効果があります。

常温では液体

代表的脂肪酸:オレイン酸、ミリストレイン酸
多く含む油脂原料:オリーブオイル、紅花油、菜種油等

 

③ 多価不飽和脂肪酸

体内合成できない必須脂肪酸

常温では液体

血中コレステロール濃度低下、血小板凝固抑制(血液サラサラ)、動脈硬化を抑える等の作用があります。
バランスよく摂取することが重要とされています。

多価不飽和脂肪酸は、オメガ6(n-6)系、オメガ3(n-3)系の2種類あります。

1) オメガ6(n-6)系脂肪酸

代表的脂肪酸:リノール酸、アラキドン酸
多く含む油脂原料:コーン油、ごま油、大豆油、綿実油等

 

2) オメガ3(n-3)系脂肪酸

代表的脂肪酸:α-リノレン酸、DHA、EPA
多く含む油脂原料:青魚、亜麻仁油、エゴマ油

 

DHAとEPA。青魚に多く含むと言われ、サプリメントでもこれを含む食品をよく耳にします。

 

ところでDHA、EPA の正式名称はなんでしょう?

ドコサヘキサエン酸エイコサペンタエン酸

と言えるあなたは、素晴らしいですね!いえいえ、言えなくてもなんの問題もありません。(笑)
DHA、EPAには血小板凝固抑制(血液サラサラ)、動脈硬化を抑える等の作用があります。

 

α-リノレン酸は、細胞膜の構成成分になり細胞を一定の環境に整え、また、バリアー機能もあり有益でない物質の細胞への侵入を防ぐことが最も大きな役割ですが、血圧を下げる、アレルギーの抑制、血栓の防止等、色々な有益な機能を有しています。

このあたりの詳しい話も、ぜひどこかの機会で。

④トランス脂肪酸

油脂の加工、精製工程で水素添加で生成する。
動脈硬化、心臓疾患、認知症などの疾患リスクをあげるものとして、健康への悪影響が報告されている。カップラーメン

多く含む油脂原料:マーガリン、ショートニング、マヨネーズ
食品:インスタント麺、レトルト食品、パン、ケーキ、クッキー類、冷凍食品(揚げ物、パン類)など

 

まとめ

健康寿命とフレイル、そして認知症との関係についてと題して、これまで3つの寿命、血管、運動器、脳の寿命を長くし、健康寿命を延ばす食事について長々と書いてまいりました。

いよいよ最後の最後に、お伝えしたいことがあります。これは次回に。

 

 

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