認知症関連 ジオスゲニン 健康寿命

健康寿命とフレイル、そして認知症との関係について(5)

投稿日:2020年10月22日 更新日:

三つの寿命の延伸=介護期間の短縮=健康寿命の延伸

前回、三つの寿命について触れました。運動器の寿命、血管の寿命、脳神経の寿命が平均寿命の延びに追い付いていないことが、介護期間を長くし、健康寿命を短くする犯人だということができます。

 

それぞれの寿命の特徴を、介護が必要となる原因ともあわせて説明しましょう。

1.運動器の寿命――運動器の障害

「運動器の障害」により要介護になるリスクの高い状態=運動器症候群(ロコモ=ロコモティブシンドローム)といいます。

原因は二つあります。

 

① 運動器自体の疾患

加齢に伴う運動器疾患:変形性関節症、骨粗鬆症に伴う円背変形性脊椎症、関節リウマチによる体力・バランス能力低下。

② 加齢による運動器機能不全

加齢による筋力低下、持久力低下、バランス能力低下等による運動機能低下

 

運動器の寿命を延ばすのに最も大切なのは、継続する力です。皆様の周りには、様々な機会があると思いますが、続けることです。続ける工夫、例えば家族や友人と一緒に楽しみながら続けること。(コロナに注意しながらですよ!)

 

どのような運動をしたらいいかわからない方は、ロコモ体操・ロコトレ(日本整形外科学会)、ロコモ予防体操(順天堂大学)、コグニサイズ(国立長寿医療センター)など参考にしてください。家でもできる運動は沢山あることを発見できます。

 

 

―――個人個人に合ったレベルと運動量を、継続するのみです。―――

 

 

筋力を落とさず、運動機能の低下を遅らせるだけで、要介護になる原因トップ4のうち3つ、

  認知症、
  脳血管疾患、
  骨折・転倒のリスク

 

を間違いなく下げることができます。

 

次回は、血管の若さについてお話をします。血管の寿命をどうやって延ばすかについて、皆様も良くご存じだと思いますが、もう一度、再確認しましょう。

Follow me!

-認知症関連, ジオスゲニン, 健康寿命
-, , , ,

執筆者:

関連記事

アルツハイマー病の予防?!

読者はよくご存じだと思いますが、サプリメントでは、広告だけでなく商品説明などにおいても予防効果については一切触れてはいけないことになっております。(サプリメントはあくまで食品であり、薬ではないからです …

6月になりました

6月になりました コロナに負けるな!ちょっといいこと15日目 6月になりました。 東京は緊急事態宣言が解除されて、おそるおそる外に出てみたという感じでしょうか? レジリオも少し出勤日を増やしました。で …

ジオスゲニンはアルツハイマー病モデルマウスにおいて、SPARCが駆動する海馬から前頭前野への軸索投射によって記憶機能を回復させる

1.2023年4月22日ジオスゲニンに関する論文がMolecular Psychiatryに掲載   アルツハイマー病(認知症)の治療については、全世界において人類が直面する大変大きな問題でございます …

オンラインでコーラス!?その3

オンラインでコーラス!?その3 コロナに負けるな!ちょっといいこと10日目 まずは準備体操から。   オンラインレッスンを自分たちだけで行うのは難しそうなので、 発声指導をしてくださる先生を …

健康寿命とフレイル、そして認知症との関係について(7)

血管を傷めない、糖尿病にならない「食」とは? では、どうしたらいいの?ということですね。(医師でないので、治療に係ることについては、言及しません。)   まず、適度な運動は、欠かせません。 …

PAGE TOP