11月16日は何の日かご存知でしょうか?ヒントは、毎年11月第3木曜日って言えば、、、、、。
はい。ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日です。
今日は、健康談義から少し?離れて、ボジョレー・ヌーヴォーについて書いてみようと思います。
この時期になると1回はワインの話をしたがる悪い癖、お許しください。
ご存じの方も大勢いらっしゃると思いますが、再確認しながら、あらためて今年の11月16日を楽しんで迎えていただけたら幸いです。
赤ワインには、健康に生きるためのエネルギー維持に必要な働きをするアミノ酸が入っています。また、ホルモンなどを生成する材料にもなります。その他、老化予防、生活習慣病を防ぐ抗酸化作用があるタンニン、そして言うまでもないポリフェノール、アントシアニン、カテキン等、健康にとても役に立つ成分が多く含まれています。
ボジョレー・ヌーヴォーは、フランス・ブルゴーニュ地方南部にあるボジョレー地区(南北約55㎞―北部の年度石灰質でなく、花崗岩土壌)で、その年採れたぶどう(ガメイ種)で作られるワインです。ボジョレー・ヌーヴォーは、赤ワインとロゼワインですがボジョレーの隣のマコン(マコネー)地区ではシャルドネ種を使った、マコン・ヴィラージュヌーボーとして白ワインが販売され、最近白いヌーボーとして有名になってきました。
それではよくいただく質問にお答えしていきましょう。
第1問)ヌーボーは普通の赤ワインと何が違うのですか?
ヌーボーはその年に収穫されたブドウをごく短期間でつくるところが普通のワインと違います。ボジョレー・ヌーヴォーとなるガメイ種のブドウは、大体8月下旬に収穫されます。普通の赤ワインの醸造と異なり、ぶどうの果梗(かこう―果実の柄の部分)と共に、房を丸ごとタンクに入れて発酵(マセラシオン・カルボニック(炭酸ガス浸漬)製法)させます。通常より早く2~3か月で出来上がります。
第2問) ボジョレー・ヌーヴォーとボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーは何が違うのか?
ヴィラージュはボジョレー地区の北部38の村のぶどうだけを使用して作られるワインで、生産地域が狭く、生産量や栽培方法など厳しく規制されたうえで生産されているので、品質がより高いものです。価格も少々高くなっています。
第3問) 時折、ヴィエイユ・ヴィーニュ(Vieille Vigne)と書いてあるのを見かけますが、これは何ですか?
古木のブドウを使って生産したという事です。V.V.と書いてあることもあります。何年から古木かという規定はありませんが、生産者は通常20年~25年以上経てば使用していいかというコンセンサスがあるようです。
特徴は三つあるといわれています。一つ目は、根を広く張り巡らせるので多くの異なった土壌からミネラル、養分を得て味に複雑さが増します。二つ目は、樹齢を重ねることで房の量が減り果粒は明らかに小さくなります。房に空間があることで腐敗しにくく、より日光がよくあたることから栄養分もよくゆきわたります。三つ目は、ぶどうの果皮が厚くなり、果皮と果実の間に含まれる色素などの量が増え、色が濃くなり、力強いワインができます。
第4問)ボジョレー・ヌーヴォー以外にガメイ種で作られるワインはないのですか?
あります。「クリュ・デュ・ボジョレー」という、ボジョレー地区の北側にある「ジュリエナス」、「モルゴン」、「ムーラン・ア・ヴァン」などの特別な10の区画(Cru)A.O.C(産地認証)に代表される品質の高いワインがあります。
第5問)毎年価格が上がっているのはなぜですか?
本当に困ったものです。価格は、輸入食品すべて高騰しています。そしてボジョレー・ヌーボーはさらに高くなってきております。特に昨年は大幅に値上げしました。理由は簡単です。航空便を使うボジョレー・ヌーボーは、ウクライナ紛争の影響を大きく受けています。飛行機の航路変更による運送費の高騰および原油高があげられます。また瓶・コルク・ラベル・段ボールなど資材も高騰しています。世界的インフレはもちろんですが、円安の影響は特に顕著です。
第6問)どのくらい輸入されているのですか?
ボジョレー・ヌーボーの輸出量の半分が日本だそうです。昨年で16万ケース(750ml192万本)だそうですが、2004年のピーク時1200万本と比べると-85%。驚くべき減少ですね。2022年のワイン総輸入量は、約2億2千万本(750ml)で、ボジョレー・ヌーボーは、約0.55%と思ったより少ない気がしますね。
(ここらあたりにしますが、ワインに関する話のリクエストはいつでもWelcomeです。)
11月16日(木)は、ご家族やご友人と楽しく飲んでみませんか。飲み過ぎは寿命とお金の無駄遣い!!!!
次回は、認知機能に係わる、カマンベールチーズとビールのお話を予定しています。