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健康寿命とフレイル、そして認知症との関係について(13)

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おまけ編(お約束の3つのおまけ)

1.食事で摂れる成分は、極力食事で摂りましょう!

食事で摂れる成分は、極力バランスの良い、皆と仲良く食べるお食事で体内に摂り入れてください。

サプリメントは、基本的に食事では体に摂り入れられないものに限定を。例えば、αリノレン酸は、一日2gの摂取が望ましいとされています。ホウレンソウで、2g摂取しようとすると、約1.4Kgのホウレンソウを食べなければいけません等と、必要量を摂るには、一日で食べるのが無理な位の数字が書かれていることがよくあります。

 

だからサプリメントを!という表現がある場合には、ちょっと待って!少し落ち着いて考えてください。

 

通常、一日の食事の中で、色々な食べ物や油などから補えることが多く、よほど食が細くなっていない限りは、食事でバランスよく摂ることで十分なのです。ただ、食事から摂取できない成分や、特別な処理により体内に摂り入れることができるように加工されて、その成分の効能が皆様に必要な場合には、当然サプリメントを摂取されることをお薦めします。見極めが大事です。

 

2.何はともあれ、歯をお大事に! 歯周病とアルツハイマー型認知症の関係

虫歯、歯周病になると食欲が低下し、身体に良い食事ができません。

 

歯が悪い方に、伺ってください。前向きに生きようとする元気がなかなか湧いてこないと仰る方が多いのではないでしょうか。

 

歯周病は、50歳以上になると約80%の人が罹患するそうですが、これは、口の中で慢性的な炎症が起こっている状態です。その炎症が歯周病によって、さらに増強され、全身に広がるといわれています。

 

アルツハイマー型認知症は、脳の炎症であり、一方では、歯周病菌が歯茎を通して脳までとどき、脳の神経細胞を傷つけ脳血管性認知症を引き起こすこともあるといわれています。

最近の名古屋市立大学大学院医学研究科の道川誠教授らの研究によって、歯周病罹患のマウス(ネズミ)は、通常のマウスに比べ、認知症時に増加していくアミロイドβの蓄積量が顕著に増加し、脳内炎症分子の上昇が認められたという研究成果論文が発表されています。

 

私のかかりつけの歯医者さんはいつも、

「歯を大事にできない人は、人生投げやりにしているのと同じで、人生の喜びを噛みしめることはできません。」

とおっしゃいます。かなり厳しいですね。もっと早く出会っていたら、私も2本も抜くことにはならずに、もう少し素晴らしい人生を送れていたんではなかろうか、と反省しきりです。今は、歯を、認知症の強力な予防と自覚して大事に大事にしています。

 

3.人の身体は、酸化と炎症で老化します。

老化は酸化と炎症で進むことは、ご存知でしょうか。体の酸化を防ぐことに関する記事、2019年10月からのブログを是非お読みください。
(カカオとチョコとポリフェノールシリーズ)
個人的に強く推奨するものは、抗酸化に非常に効果が高いポリフェノールです。多くの皆様が(もちろん私も!)好きな赤ワイン、日本茶、コーヒー、チョコレート(カカオ濃度高め85%以上)カカオニブ、カカオワインです。

 

2020年山梨県(甲州)産新酒(山梨ヌーボー)は、11月3日が解禁日でした。残念ながら今年の「勝沼ぶどうの丘 新酒まつり」は中止になりました。

今年のビンテージを飲んでみました。今年のブドウは、変化の激しい天候の中大変だったと思いましたが、例年と変わらず豊かなフレッシュさがきっちり表現されていました。(ふるさと納税でも手に入れることができます。家飲みに最適です。)

 

世界のボジョレーヌーボ―は、11月19日(木)午前0時解禁です。
是非楽しんでください。フランス産はガメイ種、日本では、マスカット・ベリーAが赤ワインでは使用されていることが多く、是非違いを味わってください。

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